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深い愛の中で育つ

  • 2007/01/21(日) 20:48:26

電車で幾つも先の駅から久しぶりに来てくださったYちゃん。
もうじき2歳になります。
最初に見えたときは、まだ7ヶ月の赤ちゃんでした。
初めは、はにかんでお母さまの陰に隠れていましたが、だんだん慣れてきて絵本を読んだり、おもちゃで遊んだりと一緒に楽しい時間を過ごしました。

今回のお気に入りのおもちゃは、「カタカタ人形」と「モビールのねこ」。
このモビールは、世界で初めて子どものためのモビールを作ったヘラー社のもので、空気の微かな動きにも、ゆっくりと優雅に回りだします。

mobilecat.jpg


赤ちゃんから大人までがその動きに癒され情緒が安定します。
私もコンピュータに向かって仕事をしながら、ふと、このモビールに目をやるたびに、ほっと方から力が抜けて、安らぎを覚えるのです。
Yちゃんを抱っこして、モビールの動物たちをちょっと指で軽く押して回しながら、「ねこさん、きた、きた」、「あっ、いっちゃった」と、何度も繰り返していると、「きた、きた」、「いっちゃった」と言いながら私の顔を見ては同意を求め、飽きることがありません。

抱っこから降りて、「カタカタにんぎょう」の方へ向かったYちゃんが、ふいに、隣の「ステッキ遊びジャンボ」を指差しました。
色とりどりのステッキが100個ちかく透明の袋のなかにずっしりと入っています。
袋を開けて、1つ取り出し、ボードの穴に入れてみました。

Stickjumbo.jpg


それを見たYちゃんはすぐに自分でステッキを持って挿すことができました。
それから次々とステッキを挿しては、こちらを見て、「カタカタにんぎょう」のおにんぎょうを自分ではしごに置けたつど、両手を持ち上げてしてあげていた万歳を自分でしながら、声を立てて楽しそうに笑うのです。
そのたびに私は拍手をしてあげました。
Yちゃんと私はそれを何十回も繰り返しました。
そして、ときどきお母さまや私にもステッキを手渡してくれて、ステッキを挿す場所を指で指定するのでした。
Yちゃんはいつまでもこの遊びを続けました。
Yちゃんが、今までにこの「ステッキ遊びジャンボ」に熱中した子どもたちの中では最年少でした。

いよいよお帰りの時間になって「もう帰る時間だからステッキをしまいましょう」とお母さまが言われた途端、Yちゃんは抵抗して泣き出しました。
いつもは、とても聞き分けの良いYちゃんなのです。
お母さまが「今日は、残念だけれど、これは買えないの」とおっしゃいました。
それを聞くと、今度はYちゃんは、床にひっくり返って泣きました。
すると、お母さまは「そんな風に泣いてはいけません。」とおっしゃいました。
そしてYちゃんを起こすと、Yちゃんの眼をしっかりとみて、なぜ今日は買えないのかという理由をきちんとおっしゃったのです。
毅然とした態度でしたが、言葉の端々には愛情が溢れていました。
Yちゃんは泣きながらもお母さまのお話に耳を傾け、やがて泣き止みました。
そして、お母さまの「わかった?」との問いかけにちゃんと頷いたのです。
Yちゃんにのみならず、誰に対しても愛情の深さを感じさせてくださるお母さまですが、今日は、Yちゃんの初めての強い要求に立ち向かわなければなりませんでした。
でも、欲求を通せずに叱られたYちゃんですが、お母さまへの信頼は少しも揺らぎませんでした。
お母さまがおっしゃった言葉の意味と愛情をきちんと受け止めていたのです。
心から感動させられた一場面でした。

0歳の赤ちゃんでも、私が真剣に話しかけると分かってくれるという経験を何度もしていますが、今日は、Yちゃんのお母さまが、真剣勝負の育児プロセスの中でそれを見せてくださいました。
子どものためを思って真剣に語りかければ、小さな子どもでもちゃんと分かるのだと、一層信じられるようになりました。
帰り際、Yちゃんは、初めにお気に入りだった立体のおうちになる布絵本を買っていただきました。
すっかり落ち着いたYちゃんは、お母さまと私が話しかけているうちに立ったままコトンと眠ってしまい、お母さまにしっかりと抱かれて帰られたのでした。

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「はじめての言葉が出た!」感動の瞬間

  • 2007/01/08(月) 19:28:43


「はじめての言葉が出た!」感動の瞬間
1歳2ヶ月のKくん。
初めてみえた、とてもおとなしい赤ちゃんでした。
ベビーカーに乗ったままのKくんに、お母さまが大型の『はらぺこあおむし』を見せてあげはじめました。
絵本のページをめくるたびに、目を少しだけ大きく開いて、口元をちょっと動かし、ジーッと絵に見入っていました。
最後の方で、左のページには大きくなったあおむしが、右のページには「さなぎ」がそれぞれページ一杯に現われたとき、私は思わず「あおむし、大きくなったね」と声をかけました。
すると、Kくんは、今までよりも目を大きく開いて絵本を見つめました。
その次のページで、ついに見開き一杯の大きなちょうちょうが現われたときに「わー、きれいねー」と声をかけると、更に目を大きく見開きながら絵本を見つめて、それから、頭をこちらに向けて、何かを伝えたそうに私の顔をジーッと見ます。
私は、Kくんのなかで何かが大きく動いたように感じました。
そこで、今度は、ほるぷ子ども図書館めだかコースの『あかちゃん1.2.3.』をゆっくりゆっくり読んであげました。
この絵本を赤ちゃんに読むときにいつもそうするように、手で動物に触れながら読んで、それから、「くまのかあさん、いたね。大きいね」とKくんの手をとって同じように絵を触らせてあげるようにして、1ページごとに、ゆっくりゆっくり読みました。 Kくんは、最後までジーッと、おとなしく聞いていました。
読み終わったとき、Kくんが「もう一度?」というように、私の目をじーっと覗き込みました。
そこで、「わかった、もう一回ね」と言いながら、2回目を読み始めました。
そして、「ぞうのかあさんいたね」と、私が声をかけた途端、突然、「いたー!」と、Kくんが声を出したのです。
それからは、ページをめくって動物のおかあさんが出てくるたびに、「いたーっ!」。
次のページにそれぞれの動物の赤ちゃんを見つけるたびに、「いたー!」と繰り返し、そのうち動物たちを小さな指でさしては、小さな指でなぜながら、「いたーっ!」を繰り返しました。
最後のページが終って裏表紙をみせてあげると、こんどは、私を指さして、「いたーっ!」と言ったのです。

そこで今度は絵本で私の顔を隠して、それから絵本をさげて顔を出してみたところ、私と目があったとたんに、私を指さして「いたーっ!」と誇らしげに言ったのです。
何度繰り返してみても、そのつどに、「いたーっ!」と言っては楽しそうに大きな笑い声をたてました。

私が、Kくんに「わかったのね」、「言えたね」、「いたね」と言って両手を持って万歳をさせてあげると、ますます笑顔になりました。
それからパチパチ拍手をしてあげると、Kくんも両手を広げるところまで真似をしました。
まだ、その広げた両手を合わせるところまではいきませんでしたが、「すごいね、言えたね」と声をかけながら、K君の両手を持って合わせてあげると、また大喜び。
そして、不意にKくんは、左手で私の右手の人差し指をしっかり握り、右手では大きな動作で私に何回もタッチをくりかえしました。
そして、一緒に足もばたばたさせ始めましたが、そのうち蹴る方向によっては自分の足が私のひざにぶつかることがわかると、何度も何度もひざをめがけて蹴ってきました。
その間、ずーっと嬉しそうに大きな声を立てて笑っているのです。
全身を使って「嬉しさ」を有らん限りの表現で伝えてくれていたのです。
あまりの喜びように、私も本当に嬉しくなって、思わずKくんとおでこをくっつけたり、しっかり握られた手を振ったりしました。

お母さまも「すごいね、Kくん。言えたんだね!」と、なんども私の隣で繰り返し、感動していらっしゃるようでしたので、「『いた』という言葉をKくんから聞かれたことは?」と伺うと、これまでは、ずっとまだ喃語だけで、今のこの瞬間の「いたーっ!」が初めてのことばだったとのことでした。
絵本をこんなにジーッと集中して見たのも初めてのことだったそうです。
Kくんは、あの瞬間に、初めての言葉を発し、意味も一緒に摑んだのだと、お母さまと一緒に深い感動をおぼえた素敵な日になりました。

ここに良く来てくれる、おとなしい赤ちゃんたちが、1歳前後からときどき苛立ちの表情や動作を見せることがあります。
それをみていて、あるとき、その原因に思い当たりました。
多くの場合、それは「言葉」に関係しているのです。
感情や理解力がぐんぐん成長しはじめると、それを「言葉」で表現できるようになるまでの暫らくの間、いらいらした表情をみせる赤ちゃんが多いのです。
それまであやされ、話しかけられるたびに、表情豊かな笑顔を返してくれたり、「ウォー、ウォー」と声を出すという方法でコミュニケーションをとっていた赤ちゃんたちが、もっと伝えたいこと、言いたいことがでてきたのに、自分で言葉が出せない、しゃべれないもどかしさを感じたときの苛立ちだと、気付いたのです。
そんなとき、それまで以上細かい表現、複雑な表現、たとえば擬音などの繰り返しに加えて形容詞や副詞を加えながら、あかちゃんに同意を求めながら、赤ちゃんの代弁をするように話しかけてみます。
そうすると、赤ちゃんたちは、その間、おだやかな表情に戻ることが多いのです。
赤ちゃんはまだ言葉を使って話せないだけで、瞬間瞬間にたくさんのことを吸収し、理解できるようになり、感情も日々育っているのだということを強く感じます。
今日のKくんは、はじめて口からしっかりでた言葉が、一緒に意味を持って使えた瞬間を見せてくれたのでした。
そのはじめての言葉が、「いた!」だったことに、一層感動したのでした。

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